防災用のポータブル電源は、キャンプ用とは考え方を変える必要があります。「1泊を快適に」ではなく「数日を乗り切る」を目的に、容量と運用を決めていきます。
この記事でわかること
- ✓3日分の停電を想定した容量を選ぶ
- ✓冷蔵庫を守るなら実効800Wh超(Lクラス以上)
- ✓LiFePO4と定期メンテで「備えたまま維持」する
1. 停電は「1泊」ではなく「複数日」で想定する
停電の初日にスマホと照明が使えても、2日目に冷蔵庫が落ちると食品が傷み、3日目にお湯が沸かないと生活が一気に苦しくなります。目安は3日分。これを基準に容量を決めましょう。
2. 防災に必要な容量の目安
- ▪スマホ+照明だけ:実効300Wh前後(S〜Mクラス)
- ▪冷蔵庫も守る:実効800〜1200Wh(Lクラス以上)
- ▪調理・暖房まで:実効1500Wh超(XLクラス)
| 3日間で使うもの(目安) | 消費 |
|---|---|
| スマホ充電(1日1回×3日) | 約60Wh |
| LEDランタン(1日8時間×3日) | 約72Wh |
| ポータブル冷蔵庫(1日10時間×3日) | 約1350Wh |
| 合計(実効を踏まえると)→ 必要定格 | XLクラス(2000Wh級) |
冷蔵庫は1日10時間×3日でこの大きさになります。家族分の調理や暖房まで入れるとさらに増えるため、防災は「多めの容量+削る予行」の両方で備えるのが現実的です。
3. 優先順位をつける
- ▪最優先:スマホの充電と通信(情報収集・連絡)
- ▪次に:照明、扇風機・電気毛布などの冷暖房
- ▪最後に:ケトルなどの調理(消費が大きい)
電力が足りないときは「何を削るか」をあらかじめ決めておくと、停電時に慌てず運用できます。用途ページで詳細な選び方を確認できます。
4. 備えはLiFePO4と定期メンテで完成させる
長期間の保管に備えるなら、充電サイクルが長いLiFePO4(リン酸鉄)が向いています。買ったまま放置せず、年に1〜2回の充電チェックと動作確認を行いましょう。ソーラー充電対応なら、被災後の充電手段も確保できます。
5. まとめ
- ▪3日分を目安に容量を決める
- ▪冷蔵庫を守るなら実効800Wh超
- ▪通信と照明を最優先に運用
- ▪LiFePO4を選び、定期メンテを忘れない