ポータブル電源を選ぶとき「何Whあればいい?」と迷うのは、表示されるWhが「そのまま全部使える値」ではないからです。この記事では、Whを正しく読むための考え方を整理します。
この記事でわかること
- ✓カタログのWhは「定格容量」。実際に使えるのは「実効容量」
- ✓実効容量 ≒ 定格 × 0.85 × 0.85(例:定格3000Wh→約2168Wh)
- ✓必要容量は「消費(Wh)の合計 × 1.3」で求める
1. 定格容量と実効容量の違い
定格容量(Wh)はバッテリーに蓄えられる総量です。一方、実際に使えるのは放電深度とAC変換ロスを引いた「実効容量」になります。
- ▪定格1000Wh → 実効約722Wh
- ▪定格2000Wh → 実効約1445Wh
- ▪定格3000Wh → 実効約2168Wh
2. 必要容量の計算式
必要容量は「まわす家電の消費電力(W)×使用時間の合計」に約1.3倍の余裕率を掛けて求めます。余裕率はバッテリーの劣化や想定外の使用を見込むための目安です。
いちいち計算するのが面倒なら、このサイトの容量シミュレーターで、家電と人数・泊数を選ぶだけで自動計算できます。
| 家電(例) | 消費 | 使用時間 | 消費(Wh) |
|---|---|---|---|
| LEDランタン | 8W | 6時間 | 48Wh |
| スマホ | 5W | 4時間 | 20Wh |
| ノートPC | 65W | 3時間 | 195Wh |
| 小計に余裕率1.3倍を掛ける | 約342Wh |
この例では合計263Wh、余裕率1.3倍で約342Wh(実効)が目安になります。つまり定格で500Wh級(Mクラス)なら実効約361Whでギリギリ収まる計算です。このように、実効容量で比較すると容量不足を防げます。
3. 1台で足りないときは組み合わせる
1台で必要な容量を満たせない場合は、小型機を2台・3台に分けて運用するのも現実的な選択です。組み合わせの検討にもシミュレーターが使えます。